給湯器の故障に火災保険は適用される？
適用条件や申請方法

最初に基本知識を整理しておくと、給湯器を購入すれば自動的に火災保険が付いてくるわけではありません。

給湯器に対して火災保険を適用させるためには、任意で火災保険へ加入しなければなりません。
火災保険の加入先はもちろん保険会社です。

保険会社といっても様々な会社があり、様々な保険メニューがあります。
加入先を選ぶ時は「電気的機械的・事故特約」があるかどうかを見ましょう。
さらに、この特約において給湯器が保険の対象になっているかどうかを見ておくことがポイントです。

つまり、「給湯器の故障に対して火災保険は適用されるかどうか？」は、加入する保険によるということです。

さて、給湯器が「電気的機械的・事故特約」の対象になっている場合、火災保険が適用される条件についても各保険によります。

よくある内容として、「自然劣化による故障は適用外」となっているので、この点は注意をしておきましょう。
これは他の保険でも同じような条件が設定されていることが多いですが、あくまでも自然災害などの事故による故障しか適用対象になりません。

また、給湯器が火災保険の主契約に対して設置されているかどうかもポイントです。

たとえば、マイホームに対して火災保険に加入しており、そのマイホームに給湯器を設置しているなら対象となります。
しかし、マイホームではなくペンションなど、他の建物に設置している給湯器に関しては対象になりません。

基本的に、給湯器に対して火災保険が適用されるかどうかは、自分が加入している火災保険に問い合わせれば一発で答えがわかります。

これから火災保険へ加入するという方は、火災保険の特約として「電気的機械的・事故特約」があるかどうかを見ておき、さらに給湯器が保険の対象かどうかを確認しておけば大丈夫です。

実際に給湯器に火災保険が適用される一例を紹介します。

マイホームに設置している給湯器が落雷によって故障したとします。
この場合、修理業者に連絡をして故障の原因を調べてもらい、必要に応じて修理をしてもらうことになります。
業者の判断によって直接的な故障の原因が落雷だと分かった場合、保険会社に連絡をすれば補償をしてもらうことができます。

「電気的機械的・事故特約」は給湯器の保証期間と重複することができません。
これが可能になると、メーカー保証を使って修理をしながらも火災保険から修理費用を受け取ることができてしまうからです。

給湯器を新規購入した場合、大抵は保証が付いています。
そのため、保証期間が切れるタイミングで火災保険への加入を検討してみてください。