お湯の出が少ない、勢いがない・・・給湯器の異常の原因と対策

給湯器はフィルターが設置されており、その部分にゴミが溜まるとお湯の出が悪くなることがあります。
給湯器のタイプによって構造が異なるので、フィルターの清掃に関しては取扱説明書を参照してください。
ここではエコキュート貯水タイプのフィルター掃除を一例として紹介します。

エコキュートは貯水ユニット（本体）が住宅の外部に設置されていますが、その本体部分にフィルターがあります。
エコキュートにも様々な製品があるので、フィルターの箇所については取扱説明書を見る必要があります。
スタンダードなタイプだと、ストレーナーの部分にフィルターがあります。
清掃方法は以下の通りです。

• ①給水止水栓を閉めます。
• ②電源扉を開けて漏電遮断器を切ります。
• ③逃がし弁を開けて少し時間を置きます。
• ④本体のストレーナーを外してフィルターを掃除します。

ストレーナーというのは網状のパーツのことであり、給湯器によって場所や構造が多少違います。
エコキュートの場合、本体と住宅内の蛇口は配管によって繋がっているため、本体から配管が出ているところにストレーナーがあります。

ストレーナーを掃除してもお湯の出が改善されない場合、水栓が問題のケースもあります。
まず、給湯器本体の水栓を確認して全開にしてみましょう。
それでもお湯の出が改善されない場合は、蛇口の水栓を全開にしてみてください。

エコキュートはガス・石油給湯器に比べて、貯水時にお湯の出が弱くなることがあります。
また、混合水栓（水とお湯）など水栓タイプによっても同様の現象が起こることがあります。

このように給湯器や水栓のタイプによっては、お湯の出が一時的に悪くなるのは正常な動作であるケースもあります。
そのため、各給湯器において故障かどうかを判断するには、取扱説明書に目を通すのが理想です。
もし水栓を全開にしても改善されない場合は、故障している可能性が高いです。

上記の通り、給湯器によっては一時的にお湯の出が悪くなることがあります。
一定時間経ってからお湯を利用するか、混合水栓でお湯と水を混ぜて水量を上げるのが対処方法となります。

また、住宅内のバスルームやキッチンなど、一度にお湯を使用する量が増えるとお湯の出が悪くあることもあります。
これは故障ではないので、一箇所の水量を上げたい時は他の場所でお湯を使用するのをやめてみましょう。

お湯の出が悪くなった時、その原因が故障の場合は修理しなければなりません。
専門業者に依頼すると、最初に故障の原因を探ってもらうことができます。

この段階でフィルターのゴミ詰まりや水栓の開閉が問題だった場合、あっさりと復旧できるケースがあります。
なかなか自分では原因を探るのが難しいこともあるので、困った時は専門業者に原因を探ってもらいましょう。

ちなみに給湯器の故障の原因は様々ですが、寿命によって劣化しているなら買い換えの良いタイミングでもあります。
給湯器は寿命が10年前後と言われているので、ちょうどそのくらいの経年劣化なら、買い換えた方がランニングコストを含めてお得な場合が多いです。